『座頭市と用心棒』(1970)
ふと三船敏郎の映画が見たいなあとレンタル店に行ったところ、なんだか勝新太郎も最近見てないなあと思ったので、勝新太郎の座頭市と三船敏郎の用心棒、時代劇2大スターの頂上決戦!という1度で2度おいしそうな本作をレンタル。監督は岡本喜八。
物語は1つの里に対立している2つのやくざを座頭市と用心棒がそれぞれ雇われたフリして自滅させるというもので、それって黒澤明の『用心棒』じゃんという感じ。さらに片方のやくざがつれてくる九頭竜(岸田森)という男がいるんだけど、これが拳銃使いというこで、まあ仲代達矢みたいで全体にちょっと『用心棒』のパロディみたいな映画でした。しかもラストの金塊をめぐる展開はジョン・ヒューストンの『黄金』風味で笑える。三角関係的な恋とか親子の対立とかどうもドラマは弱いなあと思わないこともないけど、時代劇とはいえ堅苦しくないし、ユーモアもある娯楽映画でした。
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『0課の女 赤い手錠』(1974)
杉本美樹主演のアクション映画。冒頭からありえない動きをする手錠で悪を捕らえて、拳銃で股間を打ち抜くという展開。もちろんおっぱいも出ます。
この後も本作は派手なアクションと爆発と過剰な暴力と狂気、そして女優さんは皆おっぱいを出すというサービス感満載で突き進んでいく。頭をビール瓶でかち割ればぴゅーぴゅーと血を吹き出し、拷問となればガスバーナーで股間をジュー!気絶しようもんなら水をぶっ掛け今度は水責め。爆発に巻き込まれ半焼きにされた室田日出男はゾンビのごとく立ち上がる!
美しさなんてかけらもないドブ溜めのような世界の中で暴れまわる役者陣が素晴らしく、弟を殺すシーンの迫力がすさまじい郷えい治や、めちゃくちゃなのに上には逆らえない室田日出男、相変わらず無駄に重い演技の丹波哲郎、そして風呂にダイブして目ん玉見開いた顔とおっぱいだけががぷかぷか浮かぶという、すさまじい死に方を見せる三原葉子(この人『女囚さそり』でもすごいことになってたような・・・)。そしてそんな世界で杉本美樹のクールな美しさが光る。映画に必要なものは圧倒的なパワーであって、それがあれば細かい粗なんていうのはどうでもいいんだよ!と改めて認識させてくれる傑作であった。
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