リンゴ爆弾でさようなら

91年生まれ。新作を中心に映画の感想を書きます。旧作の感想はよほど面白かったか、気分が向いたら書きます。

2012-01-01から1年間の記事一覧

今年の映画、今年のうちに。2012年映画ランキング。

マヤの予言も外れた2012年大晦日。今年もやります個人的映画ランキング。新作鑑賞数は劇場で54本、DVDで7本の合計61本です。それではさっそくベスト10&次点を発表します。 次点 『ダークナイト ライジング』 明らかに欠点だらけだし、どうか…

最近見た映画の感想。

『フランケンウィニー』 スパーキーがかわうぃぃ〜!。とまあそれは置いといて、ティム・バートンの新作です。とはいえ完全な新作ではなくセルフリメイクですね。短編だったものを膨らませていました。基本的には同じですが、中盤にオリジナルな展開を入れて…

2012年に見た旧作ベスト。

2012年も残すところあと数日。つまり、そろそろ今年の映画を振り返る時期です。このブログでも毎年ベストを発表していますが(今見返すと「え?なんでこの映画こんな下なの?なんでこの映画こんなに高評価なんだ・・・」と思うこと多々)、今日はその前哨…

『ホビット 思いがけない冒険』を見た。

中つ国へ、再び。 J・R・R・トールキンによって書かれた小説の映画化。『ロード・オブ・ザ・リング』の前日譚にあたる物語です。監督は引き続きピーター・ジャクソン。主役にあたるビルボ・バギンズにはマーティン・フリーマン。その他おなじみのキャスト…

『007 スカイフォール』を見た。

Bond is return 007の新作です。僕はシリーズ半分も見ていませんが、007も『ドクター・ノオ』からもう50周年なんだそうですね。50周年でボンドも6代目となり、本作はその6代目ボンド、ダニエル・クレイグによるシリーズ3作目です。監督はサム・…

『任侠ヘルパー』を見た。

任侠の道、容易からず フジテレビの人気ドラマが映画化、ということで映画ファンからは基本喜ばれることのないドラマ上がり映画ですね。主演はドラマに続き草磲剛。監督は『容疑者Xの献身』や『アマルフィ』等で知られる西谷弘。 暴力団から足を洗い、堅気に…

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』を見た。

めんどくさいけど面白い。 はい、エヴァンゲリオン新劇場版最新作です。前作から3年。長いですね。この長さが良かったのか、劇場は超満員でした。やっぱりみんな気になるのね。エヴァ。 断っておきますが僕はエヴァにさほど詳しくありません。TV、旧劇、…

最近見た映画の感想。

『黄金を抱いて翔べ』 本物にこだわったカーアクションに爆発、容赦ない暴力など、井筒監督が好きなのであろう70年代の映画みたいな雰囲気の味わえる映画だったと思う。設定は現代だというのに若干古臭い感じもするけど(小道具とかセキュリティとかネット…

ホラー映画ベストテンに参加するよ。

「男の魂に火をつけろ!」さんのベスト企画に参加させていただきます。今年はホラー映画ベストテン。 2012-10-31 1位『CURE』(1997年 黒沢清)2位『マタンゴ』(1963年 本多猪四朗)3位『顔のない眼』(1960年 ジョルジュ・フランジュ)4位『イレイザーヘ…

『終の信託』を見た。

愛と法をみつめて 『Shall We ダンス?』や『それでもボクはやってない』などの名匠、周防正行監督最新作です。主演に草刈民代、役所広司を据えて描くのは、終末医療について。 呼吸器内科のエリート医師、折井綾乃(草刈民代)は長年不倫関係にあった同僚の高…

最近見た旧作の感想その3

『赤い天使』(1966) 増村保造監督、若尾文子コンビの戦争映画。ただ戦争映画とはいっても、これは一風変わっている。何せ本作は従軍看護婦を描いた映画で、ラブストーリーで、エログロ絵巻でもあるのだ。 激戦地にある病院へ赴任した西さくら(若尾文子)。そ…

『エクスペンダブルズ2』を見た。

偏差値は置いていけ!銃持ってこい! シルベスター・スタローンを筆頭にオールスターキャストで贈るアクション超大作。本作からはアーノルド・シュワルツェネッガー、ブルース・ウィリスも本格的に出演。さらに新キャラとしてチャック・ノリスとジャン=クロ…

『アウトレイジ ビヨンド』を見た。

やくざ映画のその先へ 2010年に公開された『アウトレイジ』の続編です。僕は前作をその年のベスト2位に選んだくらい好きでして(1位は『第9地区』3位は『トイ・ストーリー3』)、なので本作もかなり期待して見に行きましたよ。 関東の巨大暴力団、山…

『桐島、部活やめるってよ』を見た。

桐島になれない僕たち。 各方面で話題の映画、『桐島、部活やめるってよ』をようやく見た。田舎に住んでいると皆が盛り上がっているときには盛り上がれず、ようやく見たとなるともうトレンドは移り変わっているということが多い。まあ、今それはいいけどさ。…

『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』を見た。

ラストダンスは踊れない 説明不要の人気シリーズである、踊る大捜査線4度目の映画化にして、ついにファイナル。今までに出演したキャラクターも勢揃いで、相変わらずの大ヒットしているようです。 結論から言うと、駄作だと思う。やっぱり脚本はひどい部分…

『夢売るふたり』を見た。

他人の不幸で明日の飯がまずい 『ゆれる』『ディア・ドクター』で知られる西川美和監督の最新作。夫婦で結婚詐欺をするお話です。夫婦を演じるのは阿部サダヲに松たか子。オリジナル脚本にこだわる西川監督は、今回も原作・脚本を自分で担当しています。R1…

『プロメテウス』を見た。

2093年殺戮の旅 『ブレードランナー』『グラディエーター』など知れる巨匠リドリー・スコット監督の最新作です。同監督作『エイリアン』の前日譚になるような内容だということなので、『エイリアン』の大ファンである僕は「こりゃあ見に行かねば」とIM…

割と最近見た映画。

『メリダとおそろしの森』 ピクサー最新作です。相変わらずクオリティの高い映像、スコットランド感は面白いと思うのだけれど、これはどうもよくない映画でした。 何よりお話が良くないですよね。メリダは望まない結婚を押し付けようとする母親に反発し逃げ…

『アベンジャーズ』を見た。

これが映画だあッッ!! 『アイアンマン』『ソー』『キャプテン・アメリカ』などマーベル社のアメコミヒーローが勢揃い!まさに盆と正月がいっぺんにやってきたようなお祭り映画ですね。 世界を破壊する力を持つ四次元キューブ、その調査を極秘に行っていた…

最近見た旧作の感想その2

『座頭市と用心棒』(1970) ふと三船敏郎の映画が見たいなあとレンタル店に行ったところ、なんだか勝新太郎も最近見てないなあと思ったので、勝新太郎の座頭市と三船敏郎の用心棒、時代劇2大スターの頂上決戦!という1度で2度おいしそうな本作をレンタル…

『ダークナイト ライジング』を見た。

伝説の終り クリストファー・ノーラン監督によるバットマンシリーズの最終章です。『バットマン ビギンズ』が2005年なので7年と言う結構長い時間をかけての完結編となったわけですね。 ※少しネタバレしてます。 とりあえず本作の感想を一言でいうなら「…

『おおかみこどもの雨と雪』を見た。

花鳥風月アニメーション 細田守監督最新作。人間の女性・花とおおかみおとこの間に生まれた、雨と雪という2人のおおかみこどものお話。 何よりもまず、とにかく演出が冴えまくっている映画だった。非常に細かく物事を描写し、衣装や本棚など、さりげない事…

『ヘルタースケルター』を見た。

気をつけろ、へルタースケルターがやってくる。 蜷川実花監督と、5年ぶりのスクリーン復帰となる沢尻エリカが仕掛ける話題作。岡崎京子の同名漫画が原作で、蜷川監督にとっては7年越しとなる念願の企画だったようです。 雑誌、映画、テレビと、芸能界の頂…

『沖縄やくざ戦争』(1976)を見た。

青い海に白い雲、ハイビスカスにヤシの木、ゆったりとした空気感に陽気な人々、三線の音色・・・沖縄はいつだってこのようなイメージで語られるが、そんな陳腐でつまらないイメージを一掃する映画を見た。東映実録路線の一本、中島貞夫監督の『沖縄やくざ戦…

『アメイジング・スパイダーマン』を見た。

スパイダーマン、再誕 親愛なる隣人、スパイダーマンが新しくなって帰ってきた!ということでサム・ライミ版から5年で再映画化である。早すぎじゃないか?と思いますが監督は『(500)日のサマー』のマーク・ウェブ。ライミ版とはまた違った感じになりそうだ…

見たけど感想書いてなかった映画の感想。

『おとなのけんか』 子供同士の喧嘩で片方が怪我をさせてしまった。そこで双方の両親が集まり友好的な解決方法を探ろうとするが、だんだん大人同士の泥沼のけんかに発展していく、という話。登場人物は4人、舞台はアパートの一部屋、上映時間は80分という…

『サニー 永遠の仲間たち』を見た。

私が忘れた、私に会いに行く。 評判の韓国映画。全く注目してなくて見る予定もなかったんだけど、twitterでやたら絶賛されているので事前知識はほんどないままで鑑賞。twitterを始めてからは全くどんな映画か知らないけど見に行ってみようというものが増えた…

5月に見た映画。

『ロボット』世界最大の映画大国、インドの映画です。今までまともにインド映画を見たことはなかったんですが、評判が良かったしtwitterでお勧めしていただいたので見に行きましたよ。 いやーこれは面白い!もうとにかく何もかも過剰でサービス満載。まずオ…

『ダーク・シャドウ』を見た。

あのころに別れを告げて。 ティム・バートンとジョニー・デップ8度目のコラボとなる本作。『バットマン・リターンズ』や『マーズ・アタック』などティム・バートンは好きな監督ですが前作『アリス・イン・ワンダーランド』が残念どころかムカつく出来だった…

最近見た映画の感想。

『裏切りのサーカス』 語り口がスマートな映画でした。説明的なセリフは避け、細かな演出で見せる。例えば、車の中に入ってきた蜂を外へ逃がすという動作でその人がどういう人間なのかを表したりとか、画面に映るものから読み取らせるというのが映画的で良い…