リンゴ爆弾でさようなら

91年生まれ。新作を中心に映画の感想を書きます。旧作の感想はよほど面白かったか、気分が向いたら書きます。

『ウォールストリート』を見た。

しゃーぼん玉ー飛んだー。屋根までとーんーだー。


というわけで『ウォール街』(87)の続編。当時はまだこの世に生を受けてなかったので復習のためちゃんと映画館へ行く前にDVDを借りておいた僕は正しかった。

そういうわけで前作を見てないと色々と困ったことになってしまうと思われます。いや、困らないけど前作を見ておくとより楽しめると思います。



で、俺は楽しんだかというと実はそうでもない。なぜなら経済危機とかいまいちわからないんですよ・・・まあサブプライムローンとかなんとなーくわかってるけど細かく何が起こっているのかがいまいち把握しきれないので勉強不足でしたねー。失敗しましたわー。連邦準備制度理事会・・・?まあ見た後で調べればいいんですけどね。




さて、でもそれ以外のストーリーに目を向ければ、つまり人間関係の面ですな。そいういう面で見れば、まあそれなりに面白いものだと思いました。


やはり面白いのは前作でインサイダー取引により捕まったウォール街の怪物、ゲッコーという人間ですよね。
本作で彼は「羊の衣を着たサメ」(by衣装デザイナー、エレン・マイロニック)として登場する。前作では欲の化け物というべき存在でしたが、今やそこかしこに彼のような男が存在してて、そんな現代に復活してきた彼は今も化け物のままなのか、それとも人間として戻ってきたのかという微妙な立ち位置で物語をひっかきまわす。


前作ではチャーリー・シーンの演じている役がゲッコーに裏切られ、反撃するという内容でした。今回、敵はゲッコーではなくその役割はジョシュ・ブローリン。ゲッコーはひたすら娘と仲良くしようとしてるだけ・・・でもないのだが。しかし、ジョシュ・ブローリンの役じゃあゲッコーの存在感には勝てないよなあ。あの部屋の気持ち悪い絵画たちも知識がなくよくわかりませんでした。ホント全然わからないので調べられない・・・。


あと見てるときにずっとシャイア・ラブーフの携帯の着信音なんだっけ?と思ってたんですが「空中キャンプ」さんが指摘しているので気付きました。ああなるほど『続・夕陽のガンマン』か。「善玉、悪玉、卑劣漢」、この男達の三つ巴をこのように象徴的にあらわしていたのですね。



前作では父親の役割を持ったような人間が二人いました。(師弟関係でもあるけど)今回もそうなるんだけど、オリバー・ストーン監督の過去作『プラトーン』とか『ウォール街』とは違うような決着の仕方になっていました。そこが面白い感じでもありますね。なんというか・・・暖かくなった感じ?



というわけで色々書こうと思ったのですがテストで色々記憶が消えてしまいました。まああのバブルを弾けてさせてしまわぬように希望をもって生きていたいですね。前作でゲッコーの最後は雨の中で息子のような存在である男を殴り飛ばしていましたが、今回は・・・まあシャボン玉ということで。甘いっちゃ甘い。

ではまた。



空中キャンプさん↓
http://d.hatena.ne.jp/zoot32/20110208#p1