リンゴ爆弾でさようなら

91年生まれ。新作を中心に映画の感想を書きます。旧作の感想はよほど面白かったか、気分が向いたら書きます。

『世界侵略 ロサンゼルス決戦』を見た。

未確認総進撃の年

世界中に突然隕石が降ってきて、そして謎の侵略者の攻撃を受けるという、オリジナリティはないと言っていい世界侵略モノ。だから悪いという事はありませんがね。今年は宇宙人モノ多いですね。



映画が始まった途端から世界中が侵略を受けているというのには興奮した。もう人物紹介とかいいから僕を戦場に放り投げた感覚だけ見せてくれ!と思いましたが、やはりそうもいかないようで「数時間前・・・」とか言って様々な兵士が様々な状況におかれている状況が説明されます。
とはいえ、その説明もチャチャッと済ませサクッと戦争に突入。どっかんどっかん爆発が起こり、街はくずれ、ヘリは落ち、激しい銃撃戦が始まる。ここからはストーリーなんてものも申し訳程度にしか語られないぞ。そんなことより銃を取れ!戦争だ!



「退却NO!」という精神を掲げいざ戦闘開始となると主人公どもは警察署へ行き、民間人を助けろ!→軍による空爆の前に前線基地まで帰投せよ!→・・・という具合に次々とミッションをこなしていく。言ってしまえばまるでゲームみたいに映画が進んでいくのだ。
ストーリーが類型的というか、ミッションの合間にチョロっと挿入される人物たちのべッタベタなアレコレは戦争映画の高揚感を削がないためにあえて単純にしたのだろう。とにかく快感が先!その心意気よし!



しかし、この映画どうも乗りきれなかった。というのもゲーム感で進んでいく快楽も途中で飽きてきたからだ。どうしてそうなるかというと、どこかで見たような光景しかないから、斬新な部分がないから、一つ飛びぬけた表現がないからだなと僕は思う。
まず宇宙人の造形。なんだかメタリックな防御服に守られているものの、銃火器と身体が混合してると言うのはなかなか面白いのにそんなバッチリ見せてくれないのはね・・・。
武器もね・・・こいつらもっと強い武器ないの?やっぱり光線を浴びたら一瞬で灰になるとか体が木っ端みじんに吹っ飛ぶとかそのくらい強い武器が見たいです。それは無理だとしても、もっとスゲー武器持っていたっておかしくないじゃない。科学が発達していて、飛行船とか凄い割には大したことない装備しかないですよね。資金難?だから地球に来たの?



資金難はいいとして、彼らが宇宙に来た理由はどうやら資源としての水が目的らしい。現実世界でも水を巡る争いが起こっているという事でその辺を考慮したのか・・・ま、そんなことはどうでもいいですね。本作は細かい事考えず、兵隊と共に廃墟と化したロサンゼルスを進んでいきそこで繰り広げられる戦争に自分も参加しているような気持ちになれるかどうかがカギ。そこで乗れないと厳しいかもしれないけど、一体化した瞬間、君も海兵隊だ!


宇宙戦争 スペシャル・コレクターズ・エディション [Blu-ray]

宇宙戦争 スペシャル・コレクターズ・エディション [Blu-ray]