『バトルシップ』を見た。
『バトルシップ』のいいところと悪いところを箇条書きにしてみた。(ネタバレ)
ユニバーサル映画100周年記念作となる映画です。原案は同名のボードゲームだそうな。日本では浅野忠信が出演していることでも話題ですね。
で、感想をいつものように書いていこうかと思ったんですが、なんか箇条書きにしたほうがいいかなぁなんて思ったので、そうします。ではさっそく。
良かった点
・テイラー・キッチュと浅野忠信の熱いバディものだったこと。
浅野忠信はどうせたいして出番もないんだろうなと思ってんですけどね。実際は主役と最初はいがみ合うものの、戦場で海の男としてお互いを認め合うようになるという超おいしい役。準主役ですね。二人の共同作業は燃えました。いや萌えか?
・敵の武器であるタイヤみたいなキュルキュル回るやつがすごかった。
ヘリを真っ二つにした後、見得を切ります。
・そのタイヤみたいなやつが戦艦をぶっ壊すところが超かっこいい。
ここワンカット(実際違うかも)なんですよね。これは一見の価値ありです。
・宇宙人を攻撃するときがモロにボードゲーム。
地味だけどね。でもかっこよかった。つまりR・E・S・P・E・C・T。
・伝説のおじいちゃんたちが集結するシーンが超かっこいい。
なぜあそこに待機していたのか、など細かいことは目をつぶる。
悪かった点
・ところで、この主人公どうなのよ?どうしようもうないバカで人間的にもホントのクズなんだけど、美人の彼女はいるわ上司からは「才能はあるんだけどなあ」って言われるのがちょっと。その才能が示されるシーンもないし。はっきりむかつく人間でしたね。
・宇宙人と戦いになる理由が不明瞭すぎる。宇宙人側はほとんど何もしてないというか、たまたま戦争になる感じ。これを現実のアメリカというか戦争に当てはめて考えることもできるけど・・・。
・むしろ地球人が悪人に見える。宇宙人側は自分たちから積極的に相手を殺そうとしない。するのは無力化です。でも地球人は相手の目的を勝手に<地球の侵略>と決めつけて殺しにかかる。えー。
・音楽の使い方がなんかいやだ。冒頭の強盗シーンでピンクパンサーのテーマ曲が流れるんですが、どうだろうこのセンス。そのあともちょっと選曲がなぁ。
・タイトルが出るまでに盛り上げポイントがない。というか、宇宙人が侵略するまでが長い。何の面白味もないドラマパートが長すぎる。130分もいらないのでは?
・サメのCGが残念。なんだあれは。
はい。まあこんなところですかね。笑えるし燃えるところは燃えるし、リスペクトもあるわでいいところもあるんだけど、ダメな部分はほんとにダメで、個人的には乗れなかった。特に主人公のキャラがなあ。好きな部分が嫌いな部分に負けたという感じです。でもダメな部分含め、ちょっとかわいいといえる作品かもしれないですね。
ちなみに、日本人との関係性が<昔はいがみ合ったけど今は協力する仲>となっていたのは太平洋戦争と絡めているんでしょう。国家と個人を対応させているんですね。舞台はハワイだし。そういう政治的な読みもできるんですが、まぁこの作品でそれをしてどうするのかという感じはあります。
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