リンゴ爆弾でさようなら

91年生まれ。新作を中心に映画の感想を書きます。旧作の感想はよほど面白かったか、気分が向いたら書きます。

今年の映画、今年のうちに。2010年ベスト。

今年はどんな映画が面白かったのか!個人的ベスト20!



20位 インビクタス 負けざる者たち
良くある話とも言えるけど、実話というのに力強さがある。簡単に言うとイーストウッドが最近力を入れてる異文化交流の映画だったか。『ヒアアフター』はどうなってるのか楽しみである。


19位 Dr.パルナサスの鏡
悪夢的かつ美しい映像が最高。あと警官ダンス。さようならヒースレジャー。


18位 ヒックとドラゴン
ラストの挑戦ともいえる結末や、ドラゴンとの友情物語、ボンクラ成長譚としてもよかったのだがあの「あいつを倒せば大丈夫」な感じなどラスト付近は納得できない事も多い・・・惜しいがピクサー越えならず。


17位 ヒーローショー
後半、ロードムービーのようになってからパワーダウンしたように思う。前半のどんどん最悪な方向へ向かっていく様は、凄く嫌な感じで見ごたえがあったし、後に残る物も爽やかなだけじゃないというのが高ポイント。ただ、最後彼が生きていたのは甘いかも。


16位 マイレージ・マイライフ
コメディ映画として面白かったし、それだけでなく人生とかいき方について考えさせる良作。僕は、最後は彼は仕事に戻りつつも空中だけでなく地上にも目を向けていくようになったと思ってる。


15位 ハングオーバー 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い
いやあ笑った笑った。バカな男達が友情を深めていく様子にほろっとし、何が起こったのかを解き明かしていく様子にグイグイ引きこまれた。実際何をしていたのか分かるエンドロールまで爆笑。


14位 冷たい雨に撃て、約束の銃弾を
美意識、様式美の勝利。もうちょっとストーリーをまとめて欲しいとも思う。「いつの間に娘死んだのよ」とか変なシーンもいくつかあった気がする。しかし銃撃戦のカッコよさは素晴らしいの一言であり、ごみ収集場(?)で泣かせ、約束の銃弾を撃つところでもバッチリ決まっていた気がする。無理がある気もするが。


13位 ハートロッカー
映画を観ててドキドキするという事を終始やり続けた結果、見ている側が麻薬の如くスリルを求めてしまっている事に気づく。しばらくたってから見返したい映画であった。


12位 息もできない
暴力に振り回され、社会の底辺で這いずり回る人間達の物語。暴力と暴言でしか相手と交流できない男の物語であった。『スカーフェイス』を思い出してしまう、強烈な言葉、「シーバーロマ」も記憶に残る(とにかく汚い言葉らしい)ものであった。


11位 インセプション
今年を代表する映画で、ホント面白いと思う。夢2層目のアイデアも素晴らしく、トップ10内でも申し分ない映画だがなんとなくここに。
 



ベスト10



10位 恐怖

カオス。そもそも恐怖とは何なのか、と言うようなことを見終わった後色々考えたのが記憶に残っている。どう考えても表現不可能な物を表現しようとした挑戦的な映画であり、こんなとんでもない映画が作られたこと、そして観られたことを含め10位で。



9位 バッド・ルーテナント

ニコラス・ケイジ本領発揮と言う感じ。薬のやりすぎで幻覚を見てしまうところや、ラストのあのポワーンとした感じなど、好きなシーンが多いのが高評価のポイント。



8位 十三人の刺客

伊勢谷友介のキャラのよくわからなさを直し、十三人それぞれがもっと個性的だったら本当に傑作になっていたと思う。それでも役者はみんなよかったし、戦闘シーンも燃えた。今年を代表する日本映画であるのは間違いない。「みなごろし」が出たシーンでグアアアッとあがり、「切って切ってきりまくれぇ!!」で両手を挙げるくらい燃えた。



7位 (500)日のサマー

よく比較されている『アニー・ホール』よりも個人的にはのれた。僕は恋愛映画をほとんど観ないのだが、コレは今まで見てきた中でも特に面白いと思えた1本。



6位 ゾンビランド

オープニングの映像からもうやられてしまった。『ゾンビ』よりも『ショーン・オブ・ザ・デッド』から影響を受けたような映画。しっかり残酷で楽しい。世界が終わってしまったことにより人とつながる事ができたボンクラが自分自身の内面と対決し、愛する人を勝ち取る展開がよかった。ビル・マーレイの贅沢な使い方!



5位 キックアス

続編の制作が決定しているようなので、予告通りジョーカーばりの活躍で1を超える作品を作って欲しい。



4位 ローラーガールズ・ダイアリー自分自身を見つける女の子の映画でありながら、男でもバッチリ燃えるシーンもあって観終わった後に幸福な気持ち、もしくは元気になれる映画だと思います。いい感じに年を取った女性同士のキャッキャ感も素晴らしかった。




3位 トイ・ストーリー

大ネタ。いやコレは僕の中では完璧な1本である。涙を搾り取る展開、今まで語ってきたテーマを纏め上げながら最終地点にビシッとたどり着くのはもう素晴らしい。アンディが僕の年齢と近いのもグッときたのに一役買った。




2位 アウトレイジ

暴力のフルコース。アッと驚く暴力描写がてんこ盛りだが、サウナ襲撃シーンが『イースタン・プロミス』を超えられなかった事、どっかの国の大使館のエピソードにあまり必要性を感じなかった事がマイナスポイントで、北野武の最高傑作とまではいかなかった。しかし、それでも新たな代表作だと思う。








1位 第9地区

結局4月に見て以降これがずっと1位でした。新しいビジュアルを提示している事、政治的な問題提起をする映画である事、とにかく燃えて燃えて燃えまくる熱い映画だという事、そして男泣き間違いなしの展開。これだけ盛り込んでおいたらそりゃあ1位なのは間違いないと思います。







結局ベスト3は大ネタというか普通のチョイスな感じですがやっぱり面白いもんは面白いんだから仕方ない。今年は劇場で60本と言う目標を立て、それを達成することができたので取り合えずは満足ですが、ベスト20の中だと『(500)日のサマー』『ハングオーバー』『バッド・ルーテナント』ををDVDで見たので、こういった作品も映画館で見たかったですね。あとは今年はまだ『僕のエリ』『さんかく』『川の底からこんにちは』などを見逃しているので、これから追っかけていきたいと思います。
来年も楽しい映画期待しております。さあ今年の映画を今年のうちに振り返ったところで、今年ももう数時間で終わりですね。また新年にお会いしましょう。