リンゴ爆弾でさようなら

91年生まれ。新作を中心に映画の感想を書きます。旧作の感想はよほど面白かったか、気分が向いたら書きます。

最近見た映画 『マチェーテ』(DVD)

グラインドハウス』のフェイク予告としてついてきたものを「ちょっと面白そうだからほんとに一本の映画にしてみようか」という映画。実際映画にするのにはいろいろと問題があったらしいのですが、そんなことは今更ですね。



まずは予告編を見てもらいたい。ここで微塵も心が動かされなければ見ても多分おもしろがれないだろう。


「これでしょ?これが見たかったんでしょ?ダニー・トレホマチェーテを振り回してドコドコアクションするのだったりグロだったりエロだったりをとにかくぶち込んだ映画が見たいでしょ!!」



見たかった!そういう映画が見たかった!肉をザシュザシュ切ったり生首がゴロゴロしたり頭ふっ飛ばしたりはらわたバンジーだったりおっぱいだったりおっぱいだったり爆発だったりという愉快痛快な映画ならそりゃ見たいですよね。期待にこたえてくれる男、ロバート・ロドリゲス


まあしかし、こういうものが好きだと言うと眉をひそめる方もいらっしゃるかも知れない。確かに褒められたものではないかもしれないけれど、いま日本で提供されている娯楽作品(例えばテレビ局主導の映画)なんかよりよっぽど作家性を発揮し人楽しませようとしているし、それだけでなくしっかりメキシコの移民の問題なども取り入れている。何の問題意識も作家性もなしにただ儲かるからという理由で撮られている映画よりよほどまともな映画なのだと僕は思う。



ま、そんなまじめな話なんかどうでもいいね!



問題点を挙げるとすれば期待しすぎるのは良くないということである。実際僕はこれ!と思ったのだけれど、そこまで正直に「すげぇおもしろい!」とは言えなかった。要素要素を取り出せば面白いのだけれど全体としてみると不満が残る。思うのは最後だけでももっと熱い展開にもっていくようにしておけば・・・いや、まあそれでも満足できるレベルだけれど。


というわけでこういうジャンルが好きな人は見るとそれなりには間違いなく楽しめると思います。続編もぜひ作ってほしいですね。