最近見た映画のざっくりとした感想2。
前回の続きです。
『ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル』
シリーズ中では最も楽しい映画だった。細かい突っ込みどころなんかはやはりいろいろありそうですが、目をつむった方が楽しいと思いますよ。
まず良いのはオープニングです。あのテーマソング聞くと「キター」って感じになりますしね。しかも今回は本編のダイジェストともなっており『007』っぽくてカッコいい。導火線に点火するというのが物語上でなされているという事であるのも良かったと思う。
今回はトム様の見せどころだけではなくチームプレイがよく見られたというのも良い点であると思いますね。皆キャラがたっており、適材適所でアクションとコメディのバランスをとっており、大変面白かったなぁと。
ま、もちろんトム様の素晴らしい肉体を駆使したアクションの数々も堪能出来ますし、トム走りも堪能できます。あんた何歳だよ・・・。
対して悪役ヘンドリクスは見た目が地味・・・ですが中身は相当の基地外。今の時代に相当バカげたことを言っていてビックリです。年なのに頑張って動き回るのは良いのですが、存在感としては微妙です。ただ殺し屋のモローたんは最高。もうモローたん単独主演の映画がみたいです。是非スピンオフしてください。
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『密告・者』
香港映画です。警察が元犯罪者を犯罪組織の中へ放り込みイヌとして情報を得ようという話です。香港映画の中では犯罪映画は結構主流なんでしょうかね。
さて、犯罪映画という事で暴力描写も多い本作ですが、主に使われるのは銃ではなく短刀。ザッシュザシュと切りつけられるんですね。痛そうですねー。ジョニー・トーの『エレクション』も主に鈍器で攻撃してましたね。
終盤にある逃走劇、これが面白かった。廃校を舞台に積み上げられた椅子を駆使したアクションが展開されるのですが、そのビジュアルが新鮮。こういう新しい部分があるだけで割と気に入ってしまうというものです。
ただ、僕はこの映画もっとタイトにできたんじゃないかと思いますね。例えば浮浪者となってしまった元密告者のエピソードがそんなに物語上うまく機能しているとも思えない。ここは切った方が良かったかも。
またニック・チョン演じる刑事と妻のエピソードも色々詰め込み過ぎたかもねと思う。記憶喪失だけにとどめておいた方が僕は好みでした。とにかくですね、中盤アクションの代わりにこういったドラマが大きく置かれてるのですが、もう少し省略していればもっと犯罪サスペンスアクションとして面白くなったかもなと思います。
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『宇宙人ポール』
愛がつまったSF映画でした。元ネタとなっているさまざまな映画やらを知らないと笑えない部分はありますが、『スーパーバッド 童貞ウォーズ』みたいに、ガキだった奴らが少し大人の世界に足を踏み入れるという話でもあり、しかも宗教対立みたいなテーマも出てくるので色々な楽しみ方が出来るのではないかと思う。
僕が一番笑ったのはポールがある人物に電話であることについて助言をする、と言うシーンです。なんというか、ものすごく愛にあふれていますよね。映画愛。ほんとにこの人たちはこういうものが好きなんだろうな、と。実際この映画はその人物のパロディがふんだんでした。そういった愛のある作品を見ていると、こちらとしてもなんだか嬉しいし楽しい気分になってくるものだと思います。劇場全体が笑いに満ちていたのもすごく良かった。やはり劇場でいろんな人と楽しさを共有するというのは素晴らしいな、と。
ラストが『ギャラクシー・クエスト』的だったというのも好きです。オタクだっていいじゃない。何はともあれ楽しい映画でした。単純に笑ったというだけなら、今年最高レベルでしたね。若干新人捜査官の二人が可哀想とも思うけど。
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