リンゴ爆弾でさようなら

91年生まれ。新作を中心に映画の感想を書きます。旧作の感想はよほど面白かったか、気分が向いたら書きます。

2015-01-01から1年間の記事一覧

『バードマン(あるいは)無知がもたらす予期せぬ奇跡』を見た。

ひとめ見たならあとはトブだけ 第87回アカデミー賞において作品賞・監督賞・脚本賞・撮影賞を受賞した作品。監督はアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ。主演はマイケル・キートン、エドワード・ノートン、エマ・ストーン、ナオミ・ワッツ、ザック・ガリ…

『イミテーション・ゲーム / エニグマと天才数学者の秘密 』を見た。

あなたを模倣する機械 「エニグマ アラン・チューリング伝」という本をもとにグレアム・ムーアが脚色し、第87回アカデミー賞において脚色賞を受賞。また作品賞、監督賞、編集賞、主演男優賞、助演女優賞など8部門でノミネートされた作品。ベネディクト・…

最近見た旧作の感想その23

『風来坊探偵 岬を渡る黒い風』(1961) ニュー東映時代に撮られた風来坊探偵シリーズの2作目だが、シリーズと言っても前作の『赤い谷の惨劇』と併せ2作しかなく、それらは同時撮りの上、時間は1本60分程度しかない。本作について、深作欣二は監督として…

『フォックスキャッチャー』を見た。

狡兎死して走狗烹らる 第67回カンヌ国際映画祭において監督賞を受賞し、第87回アカデミー賞では主演男優賞・助演男優賞にノミネートされた作品。主演はスティーブ・カレル、チャニング・テイタム、マーク・ラファロ。監督はベネット・ミラー。 ロサンゼ…

最近見た新作の感想その14

『スガラムルディの魔女』 キリストにスポンジ・ボブ、ミッキーマウスが強盗と殺人を犯すという公序良俗を吹き飛ばして暴れまわるオープニングの楽しさはもちろんのこと、一つの指輪が元となって引き起こされる血と生贄のお祭り騒ぎは想像以上に派手且つとん…

『幕が上がる』を見た。

光でできたパイプオルガンを弾くがいゝ ももいろクローバーZ主演作品。監督は本広克行。脚本には『桐島、部活やめるってよ』で知られる喜安浩平。原作は劇作家・演出家の平田オリザ。 先輩たちの代の終わり、演劇部最後の一年を迎えようとしていたさおり(百…

『アメリカン・スナイパー』を見た。

アメリカの「英雄」 クリント・イーストウッド監督最新作。原作はクリス・カイルによって書かれた「ネイビー・シールズ最強の狙撃手」という自伝。主演はブラッドリー・クーパー。第87回アカデミー賞では作品賞・主演男優賞含む6部門にノミネートされた。…

最近見た新作の感想その13

『ビッグ・アイズ』『ダーク・シャドウ』『フランケンウィニー』という2012年に公開された2つのティム・バートン作品は、それぞれ違った意味でバートンにとって決算となるような作品だったと思うが、本作がある意味で新境地ともいえる作品となっていた…

『薄氷の殺人』を見た。

薄氷のスケッチ 第64回ベルリン国際映画祭において金熊賞・男優賞を受賞した作品。監督は本作で長編3作目となるディアオ・イーナン。主演はリャオ・ファン、グイ・ルンメイ。 1999年の中国。6都市にまたがる15の石炭工場でバラバラの遺体が発見さ…

『エクソダス 神と王』を見た。

超大作死劇 リドリー・スコット監督最新作。旧約聖書の『出エジプト記』を現代的な視点も織り交ぜつつ、壮大なスケールで映像化。クリスチャン・ベール、ジョエル・エドガートン、ジョン・タトゥーロ、ベン・キングスレーらが出演。 紀元前1300年のエジプト…

『百円の恋』を見た。

百円を笑う者、百円に泣く。 松田優作賞と名付けられた脚本賞で第一回グランプリを受賞した作品が待望の映画化。主演は安藤サクラに新井浩文。監督は武正晴。 実家にてひきこもり生活を送っている一子(安藤サクラ)はある日、離婚して実家へ戻ってきた妹の二…

最近見た旧作の感想その22〜下半期ベスト編〜

遅ればせながらあけましておめでとうございます。今年も当ブログをよろしくお願いいたします。 さて、それではさっそくですが、2014年下半期に見た旧作の中で特別面白いと感じた作品について一言程度感想を書きつつ、羅列していきたいと思います。ちなみ…